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BOSSブログ

2024.02.17 【前職⑩ オフィス家具直販時代 後編】

天気回復した土曜日🌤

 

(前回より)

https://www.kond.co.jp/presidentblog/presidentblog-19557/

 

「情シス」時代の先輩から、Tという中堅企業を紹介される。「利益が出過ぎたので、社員全員のイスを買い替えたい。見積もりを出してほしい。」バブル景気の真っ只中、この程度の話はそこら中に転がっていた。全部合わせて約1000脚、初めての商談だ。まずは、コクヨ現行商品および搬入経路を確認。帰社後、すぐ同等品を選定した。LXチェアだったと記憶している。イトーキ・オカムラ・コクヨ・プラスとの見積もり合わせだ。当時、商談は山ほどあった分、納期も厳しかった。。営業間ではモノのぶん取り合戦だ。K課長の力も借りて調達部に頭を下げて頼み込み、なんとか間に合いそう。それから1000脚の廃棄と納品をどうやるか?この段取りスケジュールが大変な作業であると気づく。すぐロジスティクス部門と協議し下見をして人足も確保。ほぼ徹夜がかりで見積もり書を作成、顧客に提出し、無事に納品した。これがオフィス家具における初受注である。30歳だった。

 

SE時代にお世話になった顧客から、四国のS放送が東京支社を移転新築するという情報をいただいた。場所は銀座8丁目、中央通りの裏側だ。設計施工は大手N建設。ゼネコンとの打ち合わせは経験が無い。課長や先輩に相談したが、皆忙しく1人で動く事にした。どうしようか?考えて、オフィスデザイン部門に頼み、女性デザイナーに同行してもらう事にした。テキパキしている彼女は、すぐ現場所長や顧客に気に入られた。私はサッパリ話が理解できず、始めはその場に座っていただけだった。初めて平面図を見た。3階建の細長く狭いビルで、納品施工が難しそう。彼女から色々とレクチャーを受ける。点線部分は備品、実践は付帯工事…。興味が湧いて、ドンドン理解が進んできた。見積もり→提案→受注→現状確認→基本設計→詳細設計→施工→メンテナンス……サイクルがSEの世界と似ていると感じた。そして、めでたく付帯工事を含めた備品一切の受注に漕ぎ着けた。ウチダ家具・フクラ・別製家具・アクセスフロア・別注パーティション…他。規模は小さいが、ほぼ全てを網羅した中身だった。全て彼女のお陰である。

さて、パーティション工事の初日、現場所長Yさんから突然怒鳴られた。「バカヤロウ!ふざけんな!」と胸ぐらを掴まれた。何の事だかわからず「なんのマネだよ!いきなり!」と私。実はヘルメット⛑を被って無かったのだ。建築現場に立ち入る時の常識が私には無かった。大事になりそうだったが、周りの人が止めに入りようやく落ち着いた。正気になった私は、Yさんに謝罪をした。よく話しをしてみると富良野町出身で同じ道産子だった。親しくなり、建築工事について色々な事を教わった。雨降って地固まるだ。

新支店オープンの前日、納品トラブル発生。1Fカウンターの手配ミスだ。1200㎜を発注したのに1800㎜が届いてしまった。これでは通路が通れない。現在と違い、ケータイが無い。新築現場には電話が無い。近くに電話ボックスも無い。開いている隣りのラーメン屋の電話を借り、倉庫に電話した。手配にミスは無かったが、トラック運転手が間違って積んでしまったらしい。誰のミスか?はどうでも良い。顧客から観ると全て私のミスなのだ。もし、明日のオープンに間に合わなければ、支社長や担当者に多大な迷惑をかけてしまう。大きなミスで、クビが飛ぶような時代だ。夜中の1時にようやく全てが完了した。これが初めての新築物件受注である。

コンピュータに比べたら、家具は単品だからカンタンだろう!と始めは考えていたが、とんでもなかった‼︎本当に貴重な経験をさせていただいたと感謝している。

(次回 転職準備へ続く)

 

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ポキ子👧♬😁(笑)